【独占取材】ヒクソン・グレイシー・セミナー in 自衛隊 ー前編ー

2018年2月12日(月)、我々取材班は陸上自衛隊・朝霞駐屯地で開催された「ヒクソン・グレイシー・セミナー」という歴史的瞬間に立会った。

ヒクソン・グレイシー」。格闘技にあまり詳しくはなくとも、この名前を耳にした人は多いはずだ。
ブラジルに移民した日本人柔道家・前田光世(コンデ・コマ)が他流試合で修得した技術や柔道の技術をグレイシー一族に伝え、中でも小柄だったエリオ・グレイシーが護身術(Self-Defense)の要素を取り入れ考案したのがグレイシー柔術とされている。「ヒクソン・グレイシー」は、このグレイシー柔術創始者エリオ・グレイシーの三男であり、第一回の「UFC®(The Ultimete Fighting Championship」で王者となった四男ホイス・グレイシーが「兄ヒクソンは私の十倍強い」と語ったことで一躍時の人となり、写真家Bruce Weberの写真集「O Rio De Janeiro」でモデルを勤めたことで世界中にその名が響き渡った。1994年に「400戦無敗の男」として来日したヒクソンは「ヴァーリトゥード・ジャパン(現VTJ)」で優勝すると、1997年・1998年「PRIDE」で高田延彦を2度に渡り腕十字固めで極め、2000年「コロシアム2000」で船木誠勝をリアネイキッド・チョークで沈めた。総合格闘技引退後は柔術の普及に専念し、2008年2月、全日本柔術連盟(JJFJ)を設立。初代会長に就任し同年5月より「ヒクソン・グレイシー杯国際柔術大会」を開催している。

今回「ヒクソン・グレイシー杯国際柔術大会2018」のために来日したヒクソン氏が、陸上自衛隊・朝霞駐屯地でセミナーを開催するという情報を入手し、その模様を独占取材した。

自衛隊(Japan Self-Defense Forces)で行われた、護身術(Self-Defense)をベースとしたこのセミナーには、ヒクソン氏から日本人で唯一黒帯を授かったAXIS柔術アカデミー代表の渡辺孝真氏(柔術黒帯4段)と、AXIS柔術アカデミー所属でありアメリカ合衆国国防総省 特別捜査局の想流士・ポール氏(柔術茶帯)が帯同し、全国各地より集結した自衛官およそ150名が、熱弁をふるい解説するヒクソン氏の「本物」の一挙手一投足に真剣な眼差しを送っていた。


左からAXIS柔術アカデミー代表の渡辺孝真氏/ヒクソン・グレイシー氏/想流士・ポール氏


この歴史的なセミナーの模様をHIROKOさん (A-bonD Japan)のリポートでお送りします。
© Photo by Xesanat Text by Hiroko (A-bonD Japan)
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「ヒクソン・グレイシー・セミナーin自衛隊」
2018年2月12日(月) 陸上自衛隊・朝霞駐屯地

MMA Journal格闘班、2018年のビッグイベントがいきなりやってきました!!
格闘技界の世界的レジェンド、ヒクソン・グレイシーさんのセミナーになんと独占取材。しかも、陸上自衛隊の方々が企画したもので、これは正に“門外不出”のセミナー。この話が決まった時「そんな凄いセミナーを取材させて頂くなんて、年早々からなんてラッキーなんだ!」って、浮かれ気分だったワタシでしたが、当日は朝から早くもド緊張。だって、会場は朝霞にある陸上自衛隊の駐屯地。一般人のワタシは、そうそう入れる場所ではありません。取材メンバーとワタシが運転する車で駐屯地に到着。入口で車体ナンバー訊かれ、入館証カードを渡され、入口の隊員の方が敬礼。(ワタシも思わず、敬礼をやり返しそうに。汗)これまでに経験したことのない緊張がお腹の底からどっと押し寄せる。

車で駐屯地の広い敷地内を少し走ると、会場前で広報班の宮ヶ原浩氏が私達を待ってくれていました。宮ヶ原さんの柔和な笑顔に少しほっとしたワタシ。近代五種目の競技でオリンピック出場経験を持つ宮ヶ原さんの後ろを歩きながら、会場である自衛隊体育館(一般の体育館の2~3倍位のビッグサイズ!!)に一歩踏み入れたら、そこには大勢の迷彩服姿の方々がズラリ。明らかに部外者な私達に対し屈強な人達が向ける鋭い視線に「おわ!」っと、思わず声が出そうになっちゃいました。すると、皆すぐに「違う。アレじゃない」って表情。「あー、もしかして私達を一瞬、ヒクソン・グレイシーの一団と勘違いしたのかも」と理解していたら、再び大勢の鋭い視線。「だから、違うって」と、心の中でツッコミを入れたワタシの後ろから、今度は本物が!! おー、雰囲気ヤバイ! 存在感がハンパない! もう目が釘付け。それまでの緊張感が一瞬で逆転し、今度はアドレナリン全開の大興奮状態。鼻血出そうになるくらいって、こういうことを言うのよね。


一団が到着してからすぐに、今回のセミナーを企画された自衛隊体育学校 第1教育課 格闘班助教の森江弘幸氏が、ヒクソンさんと全日本柔術連盟(JJFJ)理事長兼AXIS柔術アカデミー代表の渡辺孝真先生と、同じくAXIS柔術アカデミー所属でアメリカ合衆国国防総省 特別捜査局の想流士・ポールさんを紹介。

皆、フムフムと頷きながら真剣にその内容を聴く。最初の自己紹介が始まったばかりなのに会場内の空気が一瞬で変化。白い道着を身にまとった一人の精悍なブラジル人を中心に高い集中と静けさがこの空間を支配する。

ヒクソンさんの話すコトバは、通訳をされた渡辺先生の凛とした声を通しこの場所にいる全ての人に届けられる。

ヒクソンさんがセミナー中、度々、参加者の中から一人を選び出し、一緒に身体を使って教えるが、選ばれた隊員の方々はこの“生ける伝説”に声を掛けられたことの驚きや嬉しさからか、明らかに目がキョロキョロ。


彼らの名誉の為に言うけど、あんなに屈強な人でもそうなるのは、ヒクソンさんの存在感が大き過ぎるから。

見てるだけのワタシですらも、自分の気持ちがありえない位に高揚しているのが分るし、ヒクソンさんの一つ一つの動きに視線を外すことが出来ない。

【独占取材】ヒクソン・グレイシー・セミナー in 自衛隊 —中編—へと続く


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