TOKYO2020 公認プログラム 特別展 「江戸のスポーツと 東京オリンピック」

2020年、東京で2度目となるオリンピック・パラリンピックが開かれます。江戸東京博物館では、まさにその1年前となる2019年に日本におけるスポーツとオリンピックの歴史を紐解く展覧会が開催される。
本展覧会では、日本における「スポーツ」前史に着目し、まず江戸時代の人々がどのような運動や競技を行い、あるいは見物して楽しんだのか、絵画や道具類などの資料によって紹介した上で、その後、近代以降に西洋からもたらされたスポーツをどのように受容し、親しんでいったのかを振り返える。
さらに、スポーツの祭典であるオリンピックへの出場・開催を目指した人々の栄光と挫折、そして悲願となった1964年東京オリンピック・パラリンピック開催までの歴史を展観し、来る東京2020大会を盛り上げていく。

直心影流剣術で使用された防具 1834年(天保5)東京都江戸東京博物館蔵
「流鏑馬絵巻」(部分)狩野與信(春貞)/画江戸時代後期東京都江戸東京博物館蔵

第1章江戸の「スポーツ」事情
江戸時代には、近代における「スポーツ」とは少し異なる、様々な運動や競技が行われていた。例えば武士は必要な技術として馬術や弓術、剣術などを学び、時にそれらの競技が観覧の対象として楽しまれることもあった。一方、庶民に目を向けると、大相撲の興行は人気を集め、人気力士を描いた錦絵なども数多く出版されたほか、寺社の境内や盛り場では、力石を持ち上げ筋力を競い合ったり、弓矢を用いた「楊弓」で楽しんだりといったことも行われていた。また、かつて宮廷行事として親しまれた蹴鞠は、江戸時代には町人の間にも愛好者が生まれ、その鍛錬の成果が将軍の上覧となることもあった。

「小野川谷風引分の図」勝川春英/画1791年(寛政3)頃東京都江戸東京博物館蔵
「雷電為右衛門の道中羽織」雷電為右衛門/所用 公益財団法人日本相撲協会相撲博物館蔵

第2章近代スポーツと東京
明治に入ると、西洋の様々なスポーツが紹介され、人々の関心を集めた。最初は物珍しさから見世物になることもあったが、欧化を進める国の後押しもあって、スポーツは学校教育などに取り入れられ、広まってく。
本章では、近代スポーツ受容への道のりと、明治から大正期にかけて日本に普及し、楽しまれるようになった野球やサッカー、テニスといった多様なスポーツの流行を紹介。

『戸外遊戯法』坪井玄道、田中盛業/編 1885年(明治18)東京都江戸東京博物館蔵
「西洋スパラ術外国ヨリ来ルスパラ」 1887年(明治20)国立歴史民俗博物館蔵
[展示期間:7月6日(土)~28日(日)]

第3章オリンピックへの道
1912年(明治45)に開催された第5回ストックホルム大会で、日本はオリンピック初出場を果たす。参加した金栗四三と三島弥彦は、メダルにこそ届かなかったものの、国際大会への出場という道を切り開き、その後のスポーツ普及にも大きな足跡を残した。
以降のオリンピックには日本選手の出場が続き、テニスの熊谷一弥、柏尾誠一郎や陸上の織田幹雄、人見絹枝らメダリストも生まれた。
そしてついに1940年(昭和15)に東京オリンピックが開催されることが決まりますが、日中戦争の開戦と国際関係の悪化から中止となり、スポーツ自体も実施が難しくなるものが増えていく。
本章では、オリンピックに参加し活躍した競技者たちの栄光と、1940年東京オリンピック招致から返上にいたる挫折の歴史を展観する。

第12回オリンピック東京大会記念手旗 1936年(昭和11)頃 東京都江戸東京博物館蔵

第4章1964年東京オリンピック・パラリンピック
終戦後、日本はGHQによる間接統治下に入り、1948年(昭和23)開催のロンドンオリンピックでも参加が認められないなど、スポーツ界の苦難は続く。しかし、そんな中で事実上の世界記録を出した水泳の古橋廣之進らの活躍は、未だ復興途上にあった日本人を大いに勇気付けた。
やがて日本は復興から高度経済成長の時期へと移り、その成果を内外に示すべく、オリンピックが再び招致され、1964年(昭和39)ついに東京オリンピック・パラリンピックが開催される。
本章では、スポーツ界における戦後復興のあゆみを示すとともに、その結実点となった1964年東京オリンピック・パラリンピックについて資料や映像とともに振り返る。

日本代表選手公式ユニフォーム 1964年(昭和39)東京都江戸東京博物館蔵
「1964年東京オリンピック記録カラー映像」  師岡宏次、東京エイト/撮影1964年(昭和39)
東京都江戸東京博物館蔵

第5章2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて
1964年(昭和39)の熱狂から半世紀以上を経て、2回目の開催が決まった東京オリンピック・パラリンピック。展覧会の最後に、開催まで1年を切った東京2020大会の概要や見どころについて、開催までのあゆみとも関連させながら紹介される。

「1964年東京オリンピック記録カラー映像」 師岡宏次、東京エイト/撮影1964年(昭和39)
東京都江戸東京博物館蔵

特別展「江戸のスポーツと東京オリンピック」

〇会期:2019年7月6日(土)~8月25日(日)
〇会場:東京都江戸東京博物館1階特別展示室(東京都墨田区横網1丁目4番1号)
〇開館時間:午前9時30分~午後5時30分
【土曜日は午後7時30分まで、7月19日・26日、8月2日・9日・16日・23日
(各金曜日)は午後9時まで】
※入館は閉館の30分前まで
〇休館日:月曜日(ただし7月15日、8月12日は開館)、7月16日(火)
※会期中に一部展示品の入れ替えがあります。
〇主催:公益財団法人東京都歴史文化財団東京都江戸東京博物館、読売新聞社、公益財団法人日本オリンピック委員会、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会
〇一般からのお問い合わせ:東京都江戸東京博物館TEL:03-3626-9974(代表)https://www.edo-tokyo-museum.or.jp
〇休館日:月曜日(ただし7月15日、8月12日は開館)、7月16日(火)
※会期中に一部展示品の入れ替えがあります。
〇主催:公益財団法人東京都歴史文化財団東京都江戸東京博物館、読売新聞社、公益財団法人日本オリンピック委員会、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会
〇一般からのお問い合わせ:東京都江戸東京博物館TEL:03-3626-9974(代表)https://www.edo-tokyo-museum.or.jp

観覧料
一般 1,000円(800円)
大学生・専門学校生 500円(400円)
中学生[都外]・高校生・65歳以上 500円(400円)
【特別展・常設展共通券】
一般 1,280円(1,020円)
大学生・専門学校生 780円(620円)
中学生[都外]・高校生・65歳以上 640円(510円)
【特別展専用前売券】
一般 800円
大学生・専門学校生 300円
中学生[都外]・高校生・65歳以上 300円
※都内の中学生・小学生以下は無料
※( )内は20名以上の団体料金
※次の場合は観覧料が無料
身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)
※前売券は4月27日(土)から7月5日(金)まで販売。7月6日(土)から会期中は当日料金で販売
〇交通アクセス
・JR総武線両国駅西口より徒歩3分
・都営地下鉄大江戸線両国(江戸東京博物館前)駅A4出口より徒歩1分
・都バス錦27・両28・門33系統、墨田区内循環バス「すみだ百景すみまるくん・すみりんちゃん(南部ルート)」、「都営両国駅前(江戸東京博物館前)」下車徒歩3分