いざ、尋常に勝負!「巌流島 ADAUCHI 2017 in MAIHAMA」

2017年9月2日(土)千葉・舞浜アンフィシアターにて開催された「巌流島 ADAUCHI 2017 in MAIHAMA ~サムライたちの仇討ち(REVENGE)~」。テーマは『仇討ち』だ。

巌流島のプロデューサー谷川貞治は「ただワンマッチを並べても意味がない。そこで、かつてK-1プロデューサーをやっていた頃にワンマッチで一番ヒットした企画REVENGEを思い出した。それを武道風にいうと仇討ち! しかも、REVENGEというと個人的に負けた相手に対しての再戦となるが、仇討ちというと組み方もドラマももっと広がる。日本人は忠臣蔵みたいな仇討ちものが好きだから、きっと巌流島の名物企画になると思います」と語っていた。

闘いのワンダーランドが繰り広げる、異種格闘技の「仇討ち」の模様を、A-bonD Japanのリポートとファイティング・ドキュメンタリー「BLACK&FIGHT」でお送りします!

© All Photo by Xesanat Text by A-bonD Japan

▼第1試合 特別試合 80kg契約
〇中島大志(相撲/日本)
●真王DATE(インド王族武術/日本)
合わせ一本勝ち 2R 2分42秒 (転落3回) 

▼第2試合 仇討ち 76kg契約
◯クンタップ・チャロンチャイ(ムエタイ/タイ)
●種市純也(沖縄拳法空手/日本)
一本 3R 43秒 (パンチ連打)
仇討ちをテーマにした今大会。このテーマの初戦をムエタイ世界王者のクンタップにしたところに、「巌流島は日本発信のワールドワイドな大会である」との大会主催者のメッセージが見え隠れする。巌流島連敗中のムエタイ王者に用意された“リヴェンジ”の相手は大会エース菊野克紀と同門で沖縄拳法空手の種市純也。序盤から打ちあう両者。次第に、キャリア、レベルで数段上回るクンタップの勢い強まるが、強い気持ちをみせる種市は被弾しながらも、心は折れない。会場は、勝利を期待するクンタップの応援団と、種市の男気に魅せられた観衆から、大きな声援が。最終ラウンド、クンタップのコンビネーションをまともに受けた種市を見たレフリーが試合を止めた。

▼第3試合 仇討ち 63kg契約
○原 翔大(実戦空手/日本)
●般若HASHIMOTO(キックボクシング/日本)
判定3-0

▼第4試合 仇討ち 無差別級
○シビサイ頌真(倉本流武術/日本)
●楠ジャイロ(ボクシング/ブラジル)
一本 1R 41秒
巌流島ヘビー級期待のシビサイ頌真と楠ジャイロの対戦。序盤から完全にシビサイのペース。軽く打撃の交換を見せた後はすぐに組み付き柔道の投げでテイクダウン。そのままパウンド連打で、難なく秒殺勝利をものにした。

▼第5試合 特別試合 88kg契約
○近藤有己(少林寺拳法/日本)
●後藤龍治(蹴道/日本)
判定3-0

▼第6試合 仇討ち 85kg契約
○マーカス・ヴィニシアス(カポエイラ/ブラジル)
●ミケーレ・ベルギネリ(喧嘩フットボール/イタリア)
一本 1R 2分19秒 (パウンド)
弟で、巌流島の人気カポエラファイター、マーカス・レロ・アウレリオを破ったミケーレ・ベルギネリに対し、仇討ちを挑む兄マーカス・ヴィニシアス。一方のベルギネリはイタリアの喧嘩フットボール「カルチョ・ストーリコ」の英雄との触れ込みだが、注目すべきは44歳と思えない程の強いフィジカル。序盤から真っ向勝負の両者。お互い打撃と押し出しを狙う展開だが、スピードとレスポンスでヴィニシアスがやや上か。ハイペースの展開を制したヴィニシアスが膝蹴りからパウンドで下し、仇討ちを成功した。

■第7試合 特別試合 無差別級
○関根“シュレック”秀樹(柔術/日本)
●ロッキー川村(パンクラシスト/日本)
判定2-1
パンクラスのミドル級キング・オブ・パンクラシスト、ロッキー川村と“警察官最強だった”柔術モンスターの関根“シュレック”秀樹が対戦。寝技30秒、関節・絞め技ありの特別ルール、序盤から積極的に仕掛けるのは川村。軽快なフットワークからパンチとローをヒットさせていく。しかし、組みついたら関根の独壇場。体格と、道着を上手く使う技術のアドバンテージを見事に使いこなし、グラウンドで一方的な攻めを見せる。しかし、これまで数々の苦しい戦いを乗り越えて来たベテランMMAファイターの川村は冷静に対処し、自分のリズムを崩さない。最終ラウンドは終始、スタミナ切れが目立つ関根に川村が攻め立てる展開のままタイムアップ。ポイント的に上だった関根に軍配が上がったスプリット判定。川村の巌流島への継続参戦と、好勝負を魅せた両者の再戦を期待したい。

▼第8試合 仇討ち 無差別級
○菊野克紀(沖縄拳法空手/日本)
●マーカス・レロ・アウレリオ(カポエイラ/ブラジル)
一本 1R 1分52秒 (レロが試合続行不可能)
メインは、大会エースの菊野克紀が登場。日本人選手を次々と撃破し、巌流島での人気を不動のものにしたカポエラマスターのマーカス・レロ・アウレリオに対し、日本代表としての仇討ち。20キロ以上の体重差があるストライカー同士の対戦。序盤は遠めの距離からお互い見合っていたが、レロの突進に合わせて、菊野がまさかの巴投げ。そこから再び打撃で押し出し、菊野が自分より一回り大きいレロから2度の転落を奪う。一度目の転落から脚を気にかけていた様子だったレロは蹴りを出した際に左ひざを痛め、レフリーストップ。菊野が大きな勝利を手にした。試合後、この日解説席に座っていた小見川道大からの再戦要求を快く受けた菊野は、「単純にルールの中で強さを競うんじゃなくて、この巌流島は勇気を見せる。そういう舞台です」と、将来の大会発展を大きくアピールした。

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