黄金の決闘!「巌流島 WAY OF THE SAMURAI 2017 in MAIHAMA」

GW終盤の5月6日(土)千葉・舞浜アンフィシアターで開催された『巌流島 WAY OF THE SAMURAI 2017 in MAIHAMA』。
本大会には、柔道代表としてUFCでも活躍した元CAGE FORCE王者、柔道家・吉田善行と、空手代表の元極真空手、シンガポールのMMA団体「ONE FC」のチャンピオンにもなった空手家・鈴木信達、そして柔術代表の関根”シュレック”秀樹が参戦し、小見川・菊野の両エースが体重差のある相手に挑んだ無差別級の試合が行われ、これまで以上に武道色が強くなり、ニッポンの底力と武道精神を体現する、小よく大を制す、無差別級の決闘ロマンが繰り広げられた。

この模様をファイティング・ドキュメンタリー「BLACK&FIGHT」でお送りします!
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本戦前の「キッズ巌流島」2試合。ヘッドギア・グローブ着用のフルコンタクト空手ルールに押し出しを加えたキッズ巌流島。
宰川桂人が合わせ一本で勝利


2試合は判定3-0で小原蒔恩が勝利した。

▼第1試合 75kg契約
○吉田善行(柔道/日本/元CAGE FORCEウェルター級王者)
判定3-0
●クンタップ・チャロンチャイ(ムエタイ/タイ/WMAFスーパーウェルター級王者)
序盤からクンタップの道着を掴み、内股、大外刈りで投げ、上からパウンドを落としていく吉田。中間距離でキックを放つクンタップに、距離を詰め投げようとするする吉田。ヒザ蹴りで応戦するクンタップ。投げに拘る吉田はクンタップの奥襟を掴むが、クンタップの右フックを被弾。追い打ちをかけるクンタップ。2R、3Rともに吉田は投げからクンタップをコントロールする。寝技15秒制限のルールによりフィニッシュには至らずも、吉田が判定3-0で勝利を収めた。

▼第2試合 63kg契約
○原 翔大(空手/極真拳武會/日本)
一本 3R 15秒 ※パウンド
●北井智大(キックボクシング/チームドラゴン/日本)
K1から離れたキックボクシングの名門、チームドラゴンから北井が巌流島初参戦。対するは空手をベースとして総合格闘技の経験もある原。お互い打撃ベースの選手とはいえ、総合格闘技の経験もある原が、北井をタックルからテイクダウンしパウンドを連打する。北井は原のテイクダウンを警戒するしペースが掴めない。3R、バックハンドブローを決めた原。さらに投げでテイクダウンし北井にパウンド連打を見舞うと、主審が止めに入り原の一本勝ちとなった。

▼第3試合 無差別級
○関根“シュレック”秀樹(ブラジリアン柔術/日本)
一本 1R 2分51秒 ※パウンド
●バル・ハーン(モンゴル相撲/モンゴル)
無差別級とはいえ両者ともに100kg以上の巨漢。寝技での関節技・絞め技が認められる特別ルールで行われた。1Rがっぷり四つに組んだ両者。互いの動きを読み膠着するが、シュレックの足払いでハーンが転倒。パウンド連打でシュレックがハーンを追い込むと主審が試合を止めた。

▼第4試合 80kg契約
◯マーカス・ヴィニシウス(カポエイラ/ブラジル)
一本 1R 1分47秒 ※右後ろ蹴り
●鈴木信達(実戦空手/日本/元ONE世界ウェルター級王者)
実戦空手をベースに、ONE世界ウェルター級王者にもなった鈴木信達。対するはカポエイリスタ、マーカス・ヴィニシウス。巌流島ではお馴染みとなったカポエイラのマーカス・レロ・アウレリオが負傷欠場となり、アウレリオの実兄が巌流島に初上陸した。序盤から果敢に攻め込むヴィニシウスが鈴木を転落させる。ペースを掴めず苦笑いする鈴木に対し、ギア全開のヴィニシウスが、鈴木からさらに転落ポイントを奪取。そしてヴィニシウスの回転蹴りが鈴木の脇腹に直撃!後退する鈴木にヴィニシウスがハイキックで追撃しKO勝ちした。

▼第5試合 無差別級
◯シビサイ頌真(=しょうま/柔術/103.8kg/日本)
一本 1R 2分13秒 ※転落3回
●ホンシュウ・ビワコ(ダンベ/92.5kg/ナイジェリア)
伝説の武道家・倉本成春師範から武術を学んでいるというシビサイ頌真とナイジェリアの部族格闘技ダンベの使い手であるビワコの一戦。キックを放つビワコだが、上背で勝るシビサイの圧力に後退。打撃と押し出しで転落ポイントを3回奪ったシビサイが一本勝ちした。

▼第6試合 無差別級
◯小見川道大(NEO柔道/日本)
TKO 2R 2分31秒 ※巴投げ
●楠ジャイロ(キックボクシング/ブラジル)
体重差は約40kg。柔道では無差別級は常だとしても、打撃もある試合においては体重差は凶器ともいえる。自ら志願して挑んだ小見川は臆する事なく楠に向かっていく。楠の前襟を掴みバランスを崩したとことに足払いで倒し、パウンドを連打する小見川に場内は大声援。寝技制限時間15秒が過ぎてスタンドに戻ってもオーバハンドのパンチから距離を詰め、前襟を掴み楠を振回す小見川。2R、パンチで前に出る楠に道着を掴み崩しを試みる小見川。楠のパンチを被弾し後退するも、そのまま巴投げ一閃!パウンドラッシュするが15秒でブレイク。道着を掴む小見川に対し至近距離でパンチで応戦する楠。後退するも、闘技場の際を背中で感じるかのように小見川が楠の体を巴投げで一回転させ転落ポイントを奪う。場外に転落した楠は腰を強打し、試合続行不可能となり、小見川がTKO勝利した。

▼第7試合 無差別級
−菊野克紀(沖縄拳法空手/日本/元DEEPライト級王者)
無効試合 1R 1分04秒 ※菊野負傷のため
−ジミー・アンブリッツ(MMA/アメリカ/元KOTCスーパーヘビー級王者)
メインイベントの体重差は57kg。アンブリッツはPRIDEにも出場したヘビー級の総合格闘家だ。菊野は上下の打撃で距離を計る。菊野が放ったローキックがアンブリッツの膝下付近に当り、菊野はスネから大量出血してしまう。ドクターチェックの結果、菊野の傷は骨まで達するほどで、試合続行不可能。規定により無効試合となった。

大会終了後、谷川貞治プロデューサーは、無差別級マッチに関して「今日の試合では肯定も否定もできないですね。小見川選手が勝ったといっても、危険なものは危険なので」とコメント。

次回大会は92日(土)、今回と同じく舞浜アンフィシアターでの開催を予定している「巌流島」。菊野、小見川の参戦をきっかけに、巌流島参戦に名乗りを上げている日本人選手もいるという。闘いのワンダーランドは増々進化していくだろう。

巌流島Official Site