モダン・グラップリングの宴「QUINTET.1」開催!

4月11日(水)東京・両国国技館にて開催された「QUINTET.1」。日本総合格闘技のレジェンド桜庭和志プロデュースの本大会は、桜庭和志率いるHALEO DREAM TEAM(桜庭和志ジョシュ・バーネット、中村大介、所英男、マルコス・ソウザ)、POLARIS DREAM TEAM(グレゴー・グレイシーマーチン・ヘルド、クレイグ・ジョーンズ、ダン・ストラウス、宇野薫)、JUDO DREAM TEAM(石井慧、ユン・ドンシク、小見川道大、キム・ヒョンジュ、出花崇太郎)、SAMBO DREAM TEAM(テオドラス・オークストリスマリウス・ザロムスキー、ミンダウガス・ベルツビカス、セルゲイ・グレチコ、ビクトル・トマセビッチ)の4チームが5人編成の「抜き試合」を行った。

打撃はなく組み技(関節技・締め技)だけで競い合うものの、チーム全体の合計体重が制限されているため、ヘビー級の選手ばかりが出場するわけではなく、軽量級・中量級の選手も入り、60kg台の選手と100kgを超える選手が闘う可能性があるというサバイバルマッチだ。

桜庭和志の熱狂的ファンも多かった国技館の真ん中に設置されたレスリングマット上で、QUINTET審判委員長(Chairman of Referees Committee)中井祐樹JBJJF会長がルールを説明する。

両国国技館に桜庭和志の熱狂的ファンを含む4039人の観客を集めたこの格闘技史上初の大会の模様を、MMA Journal特派員&HIROKOさん (A-bonD Japan)の総括リポートとファイティング・ドキュメンタリー「BLACK&FIGHT」でお送りします!
© BLACK&FIGHT by Xesanat Text by Hiroko (A-bonD Japan)
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「QUINTET.1」
2018年4月11日(水)東京・両国国技館

1回戦 HALEO Dream Team vs JUDO Dream Team
JUDO Dream Teamは石井慧を大将にDREAMで桜庭と闘ったユン・ドンシクらが「カクトウギのテーマ」に乗り入場。対するHALEO Dream Teamはお馴染みの桜庭のテーマソングで入場すると会場が沸く。次の瞬間曲が「UWFのテーマ」に変るとさらに会場が盛り上がる。
先方の中村のポジショニングを意識しない回転体と、投げと固め技を得意とする真逆のファイトスタイルの小見川が攻防を展開するも引き分けに。
次方に登場したのは桜庭。対する出花が開始早々から腕十字を狙うも、ポイントをズラして極めさせない。その後も出花が果敢に桜庭の牙城を崩しにかかるも時間切れ引き分けとなった。
そして所英男対キム・ヒョンジュの中堅戦へ。開始早々組み合った両者。その瞬間所が前方に回転しながらキムの腕をロックオン!そのまま腕ひしぎ十字固めを極め14秒で一本勝ちを収めるとHALEO Dream Teamがチームで喜びを分ち合う。
JUDO Dream Teamは副将ユン・ドンシクが登場し、所との体重差が20kg以上あるためルールにより試合時間が4分に。ユンが投げに行こうとした瞬間、所が引き込む。しかしユンがプレッシャーをかけ所の首を枕にし、もう一方の腕で首を極めるエゼキエルチョーク(着を使わない袖車絞め)で一本勝ちを収めた。
HALEO Dream Teamはマルコス・ソウザが登場し柔術対柔道の副将対決となった。ポジショニングで優位に立つソウザがユンの腕を狙う。凌ぐユンだったがソウザがマウントを奪うと肩固めを仕掛ける。これも凌ぐがソウザはトップをキープしたまま腕十字へと移行しユンから一本勝ちを収めた。
後が無くなったJUDO Dream Teamは大将・石井慧が登場すると会場がヒートアップする。両者の間には20kg以上の差があるため試合時間は4分。柔道五輪金メダリストの圧力と立技に翻弄されるソウザだったが、パスガードを許さず4分間闘い抜き引き分けとなった。この勝敗により、HALEO Dream Teamが決勝進出を決めた。



 


1回戦 POLARIS Dream Team vs SAMBO Dream Team
SAMBO Dream Teamは初代DREAMウェルター級王者マリウス・ザロムスキーがRIZINに参戦中のテオドラス・オークストリスらを引き連れて入場。対するグレゴー・グレイシー率いる優勝候補筆頭と噂のPOLARIS Dreamがヒクソン・グレイシーの入場曲で登場。POLARIS Dreamは先方・クレイグ・ジョーンズが、SAMBO Dream Teamの先方ミンダウガス・ベルツビカスの足を狙う。ヒールホールドが禁止されていても、他の足関節を狙いにいくジョーンズが1分58秒ヒザ十字固めをガッチリと極め一本勝ちを収めた。
SAMBO Dream Teamの次方はセルゲイ・グレチコ。初戦同様足狙いのジョーンズに対し果敢にアタックするグレチコも下からアキレス腱固めを狙う。しかしジョーンズはベリンボロのような動きでグレチコをコントロールする。守りが固いグレチコをジョーンズが極めることが出来ず引き分けとなった。
POLARIS Dream次方は出場予定だったチャールズ・ネグロモンテに代わって参戦した「ポーランドの足関王」マーチン・ヘルド。SAMBO Dream Teamは中堅のビクトル・トマセビッチ。開始早々スライディングしながら足を狙うヘルドの動きに館内が沸く。トマセビッチが上になるも、ヘルドが潜り足をキャッチするとヒザ十字固めを極めて勝利した。
SAMBO Dream Teamは副将テオドラス・オークストリスが登場。ヘルドとの体重差が20kg以上あるため試合時間は4分。上になったテオドラスに対し下からヘルドは足をロック。そのまま膝固めを極め体重差を物ともせず45秒で一本勝ちを収めた。
SAMBO Dream Teamはついに大将マリウス・ザロムスキーが登場。ヘルドのコントロール力、バナナスプレッド(股裂き)、ツイスター、腕十字と極めのアタックに翻弄されるザロムスキー。警戒するあまり攻め込むことが出来ず時間切れ引き分けとなり、POLARIS Dream Teamが中堅・副将・大将を残し圧倒的な強さで勝利を決勝進出を果した。


 


決勝戦 HALEO Dream Team vs POLARIS Dream Team
先鋒戦はルール上1回戦で試合をしなかった選手が出場することになっているため、いきなりジョシュ・バーネット対グレゴー・グレイシーが実現! アントニオ猪木リスペクトの赤い闘魂タオルで入場したジョシュが組み際でギロチンチョークを狙う。消極的指導を受けたグレゴーはレスリングのパーテールポジションに。前転し足を狙うグレゴーに対しジョシュはアキレス腱固めを狙う。時間切れとなり両チーム次方へ。
POLARIS Dream Teamはダン・ストラウス。HALEO Dream Teamは中村大介。ストラウスが中村を引き込み、中村のバランスを崩しにかかる。ストラウスがバックを奪い場外へともつれ込む。マット中央で再開されるとストラウスの腕が中村の首をキャッチ。リアネイキッドチョークがガッチリと極り中村が敗退した。
HALEO Dream Teamは中堅・所英男。スピードとフェイントで崩しにかかるがストラウスは表情を変えずプレッシャーをかける。所のタックルを潰し下から三角絞めを狙う。スタンドでタックルに来た所の首を抱えギロチンチョークにセットすると所が失神した。
HALEO Dream Teamの副将・桜庭和志が登場すると、最大限のリスペクトを込めた笑顔を見せるダン・ストラウス。下からのガードワークで桜庭のバランスを崩しにかかるストラウス。ポジショニングでも優位に立つものの桜庭を極めることは出来ない。桜庭はストラウスの足を狙うもこれをさせず、お互い攻めきることが出来ず時間切れ引き分けとなった。
後が無くなったHALEO Dream Teamは大将のマルコス・ソウザが登場。POLARIS Dream TeamはPOLARIS参戦経験がある宇野薫が中堅として登場。開始早々宇野の指がソウザの目に入り試合が中断。再開後ソウザが宇野をテイクダウンしサイドから腕ひしぎ十字固めを狙う。宇野は”宇野逃げ”で回避しようとするも、ソウザがこれをさせず一本勝ちを収めた。
ソウザの目の具合を気遣うHALEO Dream Team。POLARIS Dream Teamは副将クレイグ・ジョーンズが登場。HALEO Dream Teamが優勝するためには、ソウザが残り2人から勝利するしかない。ジョーンズはシッティング・ガードでソウザを引き込む。上からプレッシャーをかけパスガードを狙うソウザ。ジョーンズはハーフガードから回転しソウザの足をキャッチ。膝十字固めにセットするとソウザがたまらずタップし、POLARIS Dream Teamが優勝を果した。

  



PRIDEなど格闘技全盛期に活躍していた桜庭和志さんが、グラップリングのみの新格闘技QUINTETを旗揚げ!!打撃がない格闘技の大会ってどんな感じなの?と寝技初心者でも楽しめるか不安と期待なワタシ。始まると格闘技イベントと思えない爽やかな雰囲気。チーム戦となっているからかスポーツ観戦しているような感覚♪ジョシュ・バーネット、所英男など格闘技のレジェンド達が多数参加と所々、格闘技ファンの心くすぐる場面もありどんどん気持ちが高ぶるー(≧∇≦)
所英男さんの秒殺は会場も私も大興奮!!打撃なし、膠着なし、判定なし、チーム戦での勝ち抜き戦ルールなら、寝技それほどわからなくても楽しめる!!いや、楽しいー(≧∇≦)次回QUINTET.2早くも期待。欲をいえば、会場でも中井祐樹さんの解説もっと聞きたかったなぁ〜
by HIROKO (A-bonD Japan)

立ち技の派手なKO劇はなく、総合格闘技の全方位で凌ぎ合う展開がない「組み技」だけの大会は果たして受け入れられるのか?という心配を他所に、選手達のスピーディーでテクニカルな攻防は、観客を魅了し、中継を観賞していた人には中井祐樹JBJJF会長の解説が入ることで状況を掴め大反響を得た。
殺伐とした空気はなく、チームで闘うことで一体感が生まる。
試合を終えた選手達はお互いを讃え合い笑顔で握手を交わす姿は、まるでオリンピック競技を観ているかのようだった。

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