伝承と継承 9.16「SHOOT BOXING 2017 act.4」

9月16日(金)東京・後楽園ホールにて開催された「SHOOT BOXING 2017 act.4」。新エースの真価が問われるSB日本ライト級1位の海人(TEAM F.O.D)がメインに登場し、WBCムエタイ・インターナショナル・ライト級王者の宮越慶二郎(拳粋会)を相手にヒジ有りルールで対戦。SB日本スーパーバンタム級タイトルマッチで王者・内藤大樹(ストライキングジムAres)が同級1位・植山征紀(ファントム道場)を挑戦者に迎えて因縁の防衛戦に臨んだ。さらに、空位のSB日本スーパーフェザー級王座を懸けて同級1位・村田聖明(シーザージム)と同級2位・池上孝二(フォースクワッド)が激突した。
この模様をA-bonD Japanのリポートとファイティング・ドキュメンタリー「BLACK&FIGHT」でお送りします!
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▼第1試合 SB日本スーパーバンタム級ランキング戦 55.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○笠原友希(シーザージム)
●佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ/WMC I-1 51kg&54kg級王者)
判定3-0 (30-26、30-27、30-27)

▼第2試合 62.5kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○西岡蓮太(龍生塾/SB日本ライト級2位)
●上田一哉(シーザージム新小岩)
判定3-0 (29-27、30-27、30-29)

▼第3試合 69.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○マツシマ タヨリ(シーザー/SB日本スーパーウェルター級4位)
●クレベル・コイケ(ブラジル/ボンサイ柔術/KSWフェザー級王者/SB東洋太平洋ウェルター級2位)
判定3-0 (29-26、29-26、27-26)
“新世代”期待のマツシマ・タヨリが、MMAファイター、クレベル・コイケと対戦。柔術家としても名が知れるクレベルは今年5月ポーランドのMMA団体KSWでフェザー級王者になったばかり。試合序盤からパンチの連打で圧倒するクレベル。このままクレベルが勝利を手にするかと思いきや、タヨリが得意の反り投げ。2Rも同様の展開ながら、再びタヨリの反り投げが。ポイントでリードするタヨリを、休まず攻め続けるクレベルだったが、倒し切れず。タヨリは値千金の勝利を手にした。

▼第4試合 57.5kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○笠原弘希(シーザージム/SB日本フェザー級1位)
●Phoenixx 祥梧(Muay Thai Phoenixx/元大和フェザー級王者)
KO 3R2分15秒
注目の笠原兄弟の兄、笠原弘希がリベンジマッチに登場。笠原は対戦相手のPhoenixx 祥梧に昨年10月のレベルスでKO負けを喫している。ハイスピードの連続攻撃が武器の笠原だが、祥梧に合わせるかの様に、一発一発当て返すムエタイ特有のリズム。1R終盤、左ハイでダウンを奪う笠原。しかし、祥梧もフルスイングの打撃で巻き返し。一進一退の攻防に見えたが、徐々に笠原が祥梧を削っていく。3R、プレッシャーをかけ続ける笠原が祥梧を左ボディでマットに沈めた。

▼第5試合 48.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○MIO(シーザージム/SB日本女子ミニマム級王者)
●ルンナパー・ポームァンペット(タイ/ムエサイヤームパカーム女子48kg級王者)
判定3-0 (30-25、30-27、30-26)

▼第6試合 スーパーウェルター級(70.0㎏) エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○向柏榮(=パク・ウィング・ヒョング/香港/BOMBER GYM)
●坂本優起(シーザージム/元SB日本スーパーウェルター級王者)
延長判定2-0 (10-9、10-10、10-9)

〈タイトルマッチ開会式〉

シーザー武志会長による恒例の「シーザータイム」では、12月にシュートボクシング香港大会開催が発表された。

▼第7試合 SB日本スーパーフェザー級王座決定戦 エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R
○村田聖明(シーザージム/同級1位)
●池上孝二(フォースクワッド/同級2位)
判定3-0 (50-49、49-48、49-48)
この試合は、ワタクシHIROKOが担当します!!今日は中学2年生の娘と一緒に観戦してたけど、村田聖明のこの試合だけはワタシに書かせて!と懇願しました。シーザー会長の息子さんって言うのもあるかもしれないけれど、やっぱり、あの「まっすぐ」な雰囲気が好きなんです。いつもの青のガウンだけど、心なしかチカラが入っている感じの村田。初めて観戦した試合時は、顔や目にあどけなさがあったが、試合を重ねていくたびにオトコの顔になったと思う。あと、村田の綺麗な攻撃防御はいつみても憧れでもある。教科書のような動きの中にアグレッシブな動きが興奮する。今回はどうなのかしら?
対する池上は1年半ぶりの復帰だけど、あの海人にも勝った事のあるベテラントップ選手。徐々に調子を上げていて、村田を苦しめる。でも、村田も序盤から的確な攻撃をヒットさせ、試合をコントロール。試合終盤、両セコンド陣の掛け声が熱くなる。お互い意地を見せた激闘。勝者コールで村田の名前が挙がった時、ダムさん両手を挙げてガッツポーズ。セコンドの宍戸さんも嬉し泣き。そんなしっしーの姿にワタシもらい泣き(笑)
ベルトを巻いた村田が、「ここまで育ててくれたお母さん、お父さん、ありがとうございます」と、父親であるシーザー会長に感謝の言葉を述べると、会長、たまらず男泣き。いやー、同じ親として、あの感謝の言葉はたまらない。あと、シーザージムの“王者製造機”トレーナーのダムさんが泣いている会長に、涙を拭くように自分の着てるTシャツを前に出したのには、浅草本部の温かさを感じたなー。村田選手、インタビュー記事で、「原動力はファンやが喜んでいる事。人を引き寄せる人になりたい」と語っていたけど、ワタシは言いたい。あなたはもう前から人を引き寄せる人ですよー!!次戦、さらに輝きを増しあの青いガウンで登場する姿を早く見たい!

▼第8試合 セミファイナル SB日本スーパーバンタム級タイトルマッチ エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R
○内藤大樹(ストライキングジムAres/王者)
●植山征紀(ファントム道場/同級1位/挑戦者)
判定3-0 (50-48、50-48、50-47)
2016年のベストバウトと評された両者の対戦が、再びタイトル戦で実現。会場は試合前からヒートアップ。2度目の防衛戦に挑む内藤は序盤からハイスピードのリズム。前回の対戦で2度のダウンを奪いながらも逆転負けを喫した植山は今回も強打を振り、会場を沸かせる。2Rからさらにスピードのギアを上げる内藤。植山が徐々にそのペースについていけない様子が伺える。当てたら倒れるんだ!と言わんばかりのフルスイングの植山に対し、戦前に格の違いを見せつけたいと話していた内藤は徹底的にその攻撃を見切り、さばく。軸足を何度も刈られ、距離感すら掴めない様子の植山を突き放す感じで、内藤が圧勝。2度目の王座防衛に成功した。

▼第9試合 メインイベント SB特別ルール 63.5kg契約 ※ヒジ打ちあり
○海人(TEAM F.O.D/SB日本ライト級1位)
●宮越慶二郎(拳粋会/WBCムエタイ・インターナショナル・ライト級王者)
TKO 5R2分46秒
SB“新エース”の称号を得た海人に、団体が用意した相手は、NJKF所属でWBCムエタイ・インターナショナル・ライト級王者の宮越慶二郎。前回の試合で鈴木博昭をヒジで1RTKO勝ちしたとは言え、このハードルはかなり高い。序盤から強気で攻める海人に対し、宮越は巧みなステップでパンチを当てていく。プレッシャーをかけ続ける海人に対し、パンチの手数で対抗する宮越。一進一退の攻防が続いて行く。団体間のトップ選手同士の対抗戦とも見えるこの試合、両陣営の応援もヒートアップ。3Rまでオープンスコアだったが、ジャッジのスコアリングも、これまでの他の試合と比べると、かなりのクリティカルヒットがない限りは差をつけない様子。お互い負けられない緊張感が続く中、最終ラウンド、さらにアグレッシブに攻める海人がパンチの打ち合いで、右ひじを炸裂。宮越の左側頭部は大きくカットし、会場がどよめくほど、大流血に。試合残り10数秒での劇的な勝利に会場は大爆発した。

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