「20世紀のポスター[図像と文字の風景]」展

2021年の初春、東京都庭園美術館で「20世紀のポスター[図像と文字の風景]―ビジュアルコミュニケーションは可能か?」展が開催される。本展は、多摩美術大学の企画協力により、株式会社竹尾のポスターコレクションから構成主義のポスターを厳選し、一堂に公開するものです。早春から桜の季節にかけて、この時期だけの庭園の風景とともに美術館でのひとときを楽しめる。

1910~20年代のヨーロッパで生じ、芸術・デザインに革新をもたらした“構成主義”は、特にビジュアルデザインの領域において、図像と文字を幾何学的・抽象的な融和のもとに構成しようとする特徴的な表現様式をもたらした。エル・リシツキー、ヤン・チヒョルト、マックス・ビル、ヨゼフ・ミューラー゠ブロックマンなど、数々のアーティスト/デザイナーが時代を超えて共有したこの様式は、広くビジュアルデザインの可能性を拡張する試みとして発展を重ね、今日のビジュアルデザインの基盤を形成します。本展は、この潮流のもとに世に送り出され、時代を彩った“構成的ポスター”が、20世紀を通じて織りなした図像と文字の風景を、竹尾ポスターコレクション(多摩美術大学寄託)により辿るもの。

全体で3章からなり、構成的ポスターが20世紀を通じて遂げた発展と変容のプロセスを、130点のポスターを通じてたどりる。


1 図像と文字の幾何学(15作家・52点)
戦後のビジュアルコミュニケーションのあり方を導く歴史的役割を果たしたスイス派、ウルム派に代表される構成的ポスター=インターナショナル・スタイルの継承と展開をたどる。
出展デザイナー: エルンスト・ケラー、ヴァルター・ケッヒ、リヒャルト・パウル・ローゼ、ハンス・ノイブルク、ヨゼフ・ミューラー゠ブロックマン、カルロ・ヴィヴァレリ、ロベルト・ビューヒラー、エミール・ルーダー、アルミン・ホフマン、パウル・グレディンガー、カール・ゲルストナー、マックス・ビル、アルミール・マヴィニエ、メアリー・ヴィエイラ、オトル・アイヒャー

メアリー・ヴィエイラ《パンエア・ド・ブラジル航空 DC7C機/パンエア・ド・ブラジル》 1957年 ⓒIsisuf. Istituto internazionale di studi sul futurismo – Archivio Mary Vieira

歴史的ダイナミズム(11作家・18点)
インターナショナル・スタイルのルーツともいうべき、第二次世界大戦以前に登場したロシア構成主義、バウハウス、ニュータイポグラフィを象徴するポスターを展示。
出展デザイナー: オイゲン・エーマン、ヘルベルト・バイヤー、ベルナール・フランシス、カール・オットー・ミューラー、テオ・バルマー、エル・リシツキー、シュテンベルク兄弟、ワレンチーナ・クラーギナ、ヘルマン・アイデンベンツ、ヤン・チヒョルト、ジャック・ナタン゠ギャラモン

エル・リシツキー《ソヴィエト連邦展/チューリッヒ工芸美術館》 1929年

ミュニケーションのありか(11作家・60点)
1970年代以降、インターナショナル・スタイルを背景に登場したニュー・ウェイヴ、ポストモダンデザインと称される潮流を、11名のデザイナー/60点のポスターを通じてたどる。
出展デザイナー: ウォルフガング・ワインガルト、ウィリィ・クンツ、キャサリン・マッコイ、ウィリアム・ロングハウザー、エイプリル・グレイマン、ジョルジオ・カムッフォ、ジャン゠ブノワ・レヴィ、スコロス゠ウェデル、オクタヴォ、ザイアン

ジャン゠ブノワ・レヴィ《マルクトブラット/無料広告新聞》 1989年 ⓒJean-Benoit Levy (AGIAIGA), Studio AND (www.and.ch), Photo Alexandre Genoud

20世紀のポスター[図像と文字の風景]―ビジュアルコミュニケーションは可能か?

会  期:2021年1月30日(土)-4月11日(日)
会  場:東京都庭園美術館 本館+新館
開館時間:10:00–18:00 (入館は閉館の30分前まで)
休 館 日 :2月10日・24日、3月10日・24日、4月5日
     ※2021年4月より、休館日が毎週月曜日に変更となります。
入 館 料:一般=1,100(880)円/大学生(専修・各種専門学校含)=880(700)円/中・高校生=550(440)円/65歳以上=550(440)円
※( )内は20名以上の団体料金
主  催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館、日本経済新聞社
企画協力:多摩美術大学
特別協力:株式会社竹尾
後  援:在日スイス大使館 
年間協賛:戸田建設株式会社、ブルームバーグ・エル・ピー 

「20世紀のポスター[図像と文字の風景]―ビジュアルコミュニケーションは可能か?」Official Site