テクノファン、エレクトロ・ミュージックファン必見の青春音楽映画!「ショック・ドゥ・フューチャー」

エレクトロ・ミュージックの世界的な人気爆発前夜のパリを舞台に、
電子楽器に魅せられた若き女性ミュージシャンと音楽業界を描く。

1978年、パリ。若⼿ミュージシャンのアナは、部屋ごと貸してもらったシンセサイザーで、依頼されたCMの作曲にとりかかっていたものの、納得のいく曲が書けずにいた。

すでにプロデューサーと約束した締め切りは過ぎ、明日の朝クライアントに提出しなければならない担当者は、何度も急かしにやって来る。なのに、シンセサイザーの機材が壊れ、修理を呼ぶ羽目に。

しかし、修理に来た技術者が持っていた日本製のリズムマシン(ROLAND CR-78)に魅せられたアナは、「これがあれば、ものすごい曲を作れる」と頼み込んで貸してもらう。

そこへCM曲の収録用に依頼されていた歌手のクララが現れ、話しているうちにアイデアが浮かんだ2人は即興で曲を作り始めた。果たして、大物プロデューサーも参加するはずの今夜のパーティまでに、アナは未来の音楽を完成させることができるのかー。

1970年代後半。時はエレクトロ・ミュージックの世界的なブレイク前夜。シンセサイザーやリズムマシン、シーケンサーなどの電⼦楽器が普及し始め、⽇本でもYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)が結成された頃。未来的な⾳の響きに⼼躍らせる女性ミュージシャンのアナと友⼈たちを、エモーショナルに描く。

主演は映画監督のアレハンドロ・ホドロフスキー(『エル・トポ』)を祖父に持ち、モデルとしても活躍するアルマ・ホドロフスキー。男性優位の⾳楽業界で奮闘するアナを熱演。監督は⾳楽ユニット「ヌーヴェル・ヴァーグ」の活動でも知られるマーク・コリン。スロッビング・グリッスル、スーサイド、ディーヴォ、ザ・フューチャーakaヒューマン・リーグなど、70年代後半を象徴する楽曲の数々も聴き逃せない。

『ショック・ドゥ・フューチャー』が舞台とした1978年は、まさに電子楽器が世の中に普及し始めた時代を描いている。実際、街の至るところで「スペース・インベーダー」という名の新しいゲームマシンが氾濫しており、当時、発売されたYMOの1stアルバムのレコードに針を落とすと、まず聞こえてくるサウンドは、そのユーモラスなゲームの電子音だった。

この年、日本の電子楽器メーカー・ローランドは、コンピュータ技術を導入したリズムマシン「CR-78」を発売した。劇中でスランプに陥ったアナを救う電子楽器として登場する同機は、当時としては画期的だった14の音色を持ち、エスニックからロック系まで豊かなバリエーションを伴う34のプリセットリズムに、最大4パターンまで自作のパターンを記憶させることができた名機として知られている。ブロンディ「ハート・オブ・グラス」、フィル・コリンズ「夜の囁き」、オーケストラ・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク「エノラ・ゲイの悲劇」など、当時を代表するヒット曲にも数多く使われた。

また1978年は、日本で細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏によりYMOが結成された年でもある。YMOはシンセサイザーの多重録音によるスタイルで「テクノポップ」を流行させ、以後、テクノポップという言葉は、YMOのワールドツアーなどを通して国際語にまでなってゆく。

たまらなく自分のスタジオに行ってアナログシンセをいじりたくなりました(特に前半)
■石野卓球(DJ、プロデューサー)

時代が変わりはじめる。その起点となった時代を象徴的に描いた作品だ。
■野田努(ele-king編集長)

ショック・ドゥ・フューチャー

【主演】アルマ・ホドロフスキー 
1991年、チリ生まれ。映画監督であり作家でもあるアレハンドロ・ホドロフスキーの孫娘。14歳の時にフランスのテレビ映画でデビュー、2013年にアブデラティフ・ケシシュ監督の『アデル、ブルーは熱い色』で主人公アデルの友人ベアトリスを演じ話題となった。その後も映画出演のほか、モデルとしても「The Coveteur」、「Vice」、「Envy」、「Marie Claire Italy」、「Emirates Woman」などの有名ファッション に登場。2014年からはランコムのアンバサダーに就任、2019年にはクララ・ルチアーニのミュージックビデオ「Saint-Victoire」を監督するなど活 の幅を広げている。

【監督】マーク・コリン  
楽ユニット“ヌーヴェル・ヴァーグ”のプロデューサー。フランスのイヴリーヌ県・ヴェルサイユ で生まれ つ。2003年にポストパンクの名作をボサノバやレゲエなどで再構成するアイデアを得て、2004年にヌーヴェル・ヴァーグとして初めてのアルバム「ヌーヴェル・ヴァーグ」をリリース。映画 楽も数多く手がけ、ジュリー・デルピー監督・主演の『パリ、恋人たちの2日 』のサントラにも参加している。本作で映画監督デビューをはたした。

2019年/フランス/78分/5.1ch/シネマスコープ/DCP/映倫区分G/原題「LE CHOC DU FUTUR」
監督 マーク・コリン  楽ユニット“ヌーヴェル・ヴァーグ”  
出演 アルマ・ホドロフスキー、フィリップ・ルボ、クララ・ルチアーニ、ジェフリー・キャリー、コリーヌ
配給 アットエンタテインメント(c) 2019 Nebo Productions – The Perfect Kiss Films – Sogni Vera Films

8月27日より新宿シネマカリテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国順次公開

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